「テープ起こし・文字起こしは、ネットの時代へ」
当社がワードプロセッサーによる文書作成業務の受託をスタートしたのは昭和57年のことです。当時は、まだワープロ入力が専門技術で、手書きの原稿をワープロで打ち直してほしいというお客様が大勢いらっしゃいました。ワープロのよさは『修正ができること』。今となっては当たり前のことですが、当時はとても画期的だったのです。
ワードプロセッサーの普及や人材派遣業との競合から、ワープロ入力のニーズが減ってくると、次にテープ起こし事業に取り組みました。富士通(株)OASYSの 親指シフトキーボード を相棒に、速記符号の縮記法を応用した入力手法で生産性を向上させ、新聞社様や出版社様など、時間に追われるお客様のご要望に対応してまいりました。当時はメールなどありませんから、フロッピーディスクと出力原稿を、お預かりしたカセットテープとともにバイク便でお届けしておりました。
その後、受託事業を関連会社と統合し、テープ起こしオペレーターの教育・育成に専念。「テープ起こしマニュアル」「単語登録の基礎ルール」「整文(修文)のコツ」などのテキスト類は改訂を重ね、現在も新たなオペレーター養成にご利用いただいております。
一番印象に残っておりますのが、パソコン上で動作するデジタル・トランスクライバー・システムの開発協力です。音声の記録媒体がテープというアナログ媒体からICレコーダーに代表されるデジタルデータにかわったため、専用システムの開発に協力してほしいとの依頼を受けたのです。
それまで使っておりました再生専用テープデッキ(トランスクライバー)のすぐれた点であるフットペダルでの再生・停止操作、数秒の巻き直し、スピード調整等はそのままに、デジタルデータの扱いやすさを生かせるよう知恵を絞りました。試行錯誤の結果、イコライザ機能、しおり機能、複数ファイルのシンクロ再生機能などを搭載し、動画データにも対応したデジタル・トランスクライバーを完成させることができました。
このように、ここ数年、いわば縁の下の力持ちに徹してきた当社ですが、もう一度、実務の世界にチャレンジしようと決意いたしました。インターネット経由のテープ起こしです。インターネットから音声データをアップいただければ、熟練したオペレーターがテープ起こしを行います。スタッフ全員が公益社団法人 日本速記協会発行の「新版 標準用字用例辞典」をマスターしており、用字のばらつきはありません。確かな国語力、適切な用字でのネットテープ起こしは、必ずお客様にご満足いただけるものと信じております。
創業40年の歴史を持つ当社のテープ起こしサービスをぜひご利用ください。